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2011年の菌類の盛り上がり前に、2010年版麻ブログ菌類総まとめを一気にレポート・きのこ編その9
こんにちは。
ことしの菌類の盛り上がりの前に、2010年に観測した菌類を今さらレポートしている、
2010年版麻ブログ菌類総まとめきのこ編、なぜか間があいてしまいましたが、今日は第9回です。

今日は、2010年7月17日の観測のようすをお伝えします。

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これは、前にも紹介した、キコガサタケです。
きれいに生えています。

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これも、前にも紹介した、キイボカサタケです。
いつ行ってもこのころは、たくさん生えていたのです。
ですが、この日はちょっとちがったものも見かけたのです。

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これはアカイボカサタケです。
そうです!キイボカサタケとごく近いきのこです。
イッポンシメジ科イッポンシメジ属のきのこです。
赤色版といったところでしょうか。
これは、キイボカサタケのようにたくさん、というわけではないですがキイボカサタケの近くに生えていました。
かわいいです。
キイボカサタケも、アカイボカサタケも、ごく近い種類なので、このへんに生える何らかの樹木の菌根菌ということでしょうか。
この森の、どの木と密接に絡み合っているのでしょうか!ドキドキします。

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透明な夢みたいなきのこ。
これはキシメジ科クヌギタケ属の、キュウバンタケではないかと思いますが、はっきり同定できませんでした。

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ぎゃっ!出ました!
これは去年の麻ブログの、恐怖のきのこ特集でも紹介した、カエンタケです。
これは見た目も異様ですが、毒性も恐ろしいものです。
前に行ったきのこの観察会で、先生が教えてくださったのですが、このきのこの写真を撮ろうとした人が、近づいてカメラを構えたときに、自分のほうに向かって風が吹いてきて、カエンタケについていた胞子が顔に飛んできたら、しばらくして、顔がありえないくらいに腫れ、唇が破裂しそうだったらしいです。

このきのこは、最近?問題になっている、ナラ枯れしている木のあたりに生えるらしいのです。
ネット上でそんなうわさを見かけます。
ナラ枯れした木に必ずカエンタケが関係しているのか、ただ枯れた木にカエンタケが発生するのかわかりませんが、わたしの見つけたこのカエンタケの横にあった木も、枯れていた、ナラ枯れしたものでした。

わたしはこんな見た目も奇妙で、毒性が恐ろしいきのこを見たことがなかったのです。
怒りを表すような色かたち、そして強い毒性、ナラ枯れした木に生えるということ、それらはまるで自然の怒りを表現しているようにも感じますが、
事実関係いったいナラ枯れと関係があるのかもわかりませんし、彼らもきっと生きているだけなのでしょう。
除去したりしたくはありませんが、それにしても危険すぎます。

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これは、前にも紹介した、モミジウロコタケです。
切り株にびっしり生えています。

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これは前にも紹介した、コフキサルノコシカケです。
マンネンタケ科コフキサルノコシカケ属。
前に生えていたものが朽ちて、新しいものが生えてきています。

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これは、フクロツルタケです。
テングタケ科、テングタケ属の猛毒菌です。
かわいく生えているのに、食べては決してだめなのです。

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これも、前にも紹介した、ナカグロモリノカサです。
奥にもたくさん生えてきています。

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これまた前にも紹介した、ノウタケの幼菌と思われるきのこです。
これなら食べられそうです。

いろんなきのこが、毒があったりおいしかったり、とにかくただそこに生えています。
人間が食べたりしようとするぶんには毒かそうでないか重要になってきますが、彼らはただ、生きているのです。
毒きのこ!恐怖!となりますが、彼らにとっては生きて、子孫を繁栄?させるための手段なのですね。
きのこも植物も、虫も、生きるために、より濃い子孫を残すために必死です。必死というか、当たり前のようにそのように生きているのです。
それは、すごく当たり前のことではありますが、不思議なことでもあります。
わたしは最初からそれが全てだと思って到底生きられません。
子孫、それもたのしいかもしれないけど、人生にはいろいろの目的があります。
複雑にからみあった人間社会、いえ、そんなことを言ってみたかっただけです。
とにかく人間というものは、カエンタケみたいに、突然変異種みたいだなぁと思いました。
だけどそれも、他と同じような進化の結果なのです。
たぶん同じ流れの、おんなじ流れのなか、こういうふうになってしまったんだと思います。

よくわからない話になりましたが、まだまだ2010年きのこレポは続きます。
では。
by asa_blog | 2011-06-16 01:39 | 動植物・かがく
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