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アシボソノボリリュウタケ (麻ブログにわかきのこ図鑑)

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見た目:クリーム色~灰色くらいの色の、キツネのような形の部分(子のう盤)に、細い、白~灰色の柄がついています。
この柄が、もっとずっと太いものは、ノボリリュウタケといいます。
変わった見た目のきのこです。
時期:わたしはこの去年7月の一度しか見たことはありませんが、夏~秋に発生するきのこのようです。
大きさ:キツネのような、子のう盤の大きさは2cm×2cmくらいでした。柄は10cm近くあったと思います。
食毒:毒はないけれど不食、のようですが、近い種類のノボリリュウタケは食べられるきのこなので、これも食べられないことはないようです。


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2011.7.4
すてきな見た目!こんなきのこと出会えるなんて、と、とても盛り上がったことを覚えています。
変わったかたちはしていますが、わりとすらっとしていて、色も穏やかで、なんだかおしとやかなきのこでした。

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2011.7.4
上から見たところ。
キツネ型の部分は、かたまりではなくて、中は空洞になっているようです。

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2011.7.4
横から見たところ。
平たいものを、巻いたような形になっていました。



この、アシボソノボリリュウタケを見たのはこの一度きりです。とてもうれしい出会いでした。
見逃さなかった自分をほめてあげたいです。こんな変わった形のきのこだったら、見逃せないかもしれませんが。
アシボソノボリリュウタケは、ずっと前に紹介した、カバイロサカズキタケと、形はぜんぜん違いますが、ごく近い種類のきのこです。
どちらも変わった形をしていますが、アシボソノボリリュウタケも、カバイロサカズキタケも、子嚢菌門という門に属しているきのこです。
ふつうのきのこ、シメジとか、シイタケのようなきのこは、担子菌門という種類のきのこです。

子のう菌の仲間には、チャワンタケアミガサタケ、高級食材トリュフなどがあります。
どれも、きのこらしくない、変わったかたちをしています。
特徴としては、「微小な子嚢(しのう)を形成しその中に減数分裂によって胞子を作るのを特徴とする。」(wikioediaより)なのですが、見た目では、そんなことはよくわからないですね。
その特徴をもつ菌類を、子のう菌と呼ぶのですが、この仲間には、きのこと言えるようなものを作らない種類もすごくたくさんあって、酵母やいくつかのカビなども、この種類に含まれているようです。
(ふつうのきのこが属している、担子菌という種類も、きのこを作らないものがありますが)
シイタケとかみたいな担子菌のほうがなんとなく種類が多そうですが、この、子のう菌のほうが、種類が多いらしいです。

子のう菌の仲間のきのこは、変わった、おもしろい形をしていることが多いので、わたしはいつも、この仲間のきのこが見たくて仕方ありません。
アミガサタケなどは出会いたいきのこ4位くらいです。4位ですけど。

とはいえ、担子菌にも、おもしろい形のきのこはたくさんあるのです。担子菌の腹菌類という種類のきのこ(ホコリタケ、ツチグリもここに含まれます。)は、おもしろきのこの宝庫です。
キヌガサタケアカイカタケなどの、たいへんすてきな見た目のきのこがそこに属しています。

話がそれました。担子菌の腹菌類はアシボソノボリリュウタケとは関係ありません。
アシボソノボリリュウタケは子のう菌の仲間です。

こういうおもしろいきのこを見ると、これだから、菌類探しはやめられないと思います。
アシボソノボリリュウタケについて読んでくださりありがとうございます。
では。
by asa_blog | 2012-06-10 23:41 | 麻ブログにわかきのこ図鑑
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